「個性」と「人格」

人には、「個性」とか「人格」とか、一人の人の「人となり」を表わす言い方がありますが、どちらをあなたはより大切だとお考えになっておられるでしょうか。

その前に、それぞれが何を表しているのかについて確認しておきましょう。

まず、「個性」とは何か。これは、その人の才能や天性や能力といったものを示しており、一人ひとりが特有にもっていて、どの人ももっている「他者と異なる能力」を指していると思います。

しかし、「人格」は、これは日常の生活で発揮できる小さな努力によって習慣化されるものであり、さらに、心の奥深いところに根付くことで得られる「心の態度」を示していると思います。さらに、万国共通、誰もが大切にしたいと思えるもので、「普遍的で道徳的な特性」を示していると私は思います。

さらに、昨今、世界で、そして日本でも「非認知能力」と言われ、「社会が求める人の資質」としてよく耳にするようになりましたが、私は、別の言い方をするとすれば、それは「人格」と言ってよいと考えています。

皆さまは、ご自分の子どもに、配偶者に、あるいは職場の人たちに、地域で暮らす皆さんに、人としてどのようなものを求めていらっしゃいますか。

その人のいわゆる「個性」としての「有能さ」でしょうか。それとも、いつもオープンで寛容な気持ちで、人を受け容れてくれる方、あるいは、明るく笑顔を浮かべ気持ちの穏やかな方、温かく思いやりがあり、誠実に関わってもらったり、周りと協調性を持って関わっていることを心に備えている人たちでしょうか。

実は、この心を備えた人たちが、これから迎える激動の複雑化した社会や地球規模での相互依存が不可欠の社会が、真の価値ある「人格」として最重要であることを認識し始めているのです。

どのようにしたら、家庭で子どもをそのように育てられるのでしょうか。

それを、日々の生活を通じて子育てをしてみませんか。

「個性」も大切ですが、子どもの「人格」の育成を「土台」とすることによって、あなたの子どもの資質は何十倍にも膨らますことができると私は考えています。